昆虫のフェロモン

問題8の答(こたえ)は、「はい」です。

 夜(よる)に動(うご)きまわる多(おお)くのガは、メスがフェロモンといわれるニオイ物質(ぶっしつ)を空中(くうちゅう)に出します。オスのガは、このニオイをかいで、メスのいる場所(ばしょ)をさがしあてることができます。ガの種類(しゅるい)がちがうと、フェロモンもそれぞれちがっているので、べつの種類(しゅるい)とみわけがつきます。

 また、フェロモンによって、そのフェロモンにさそわれるガのオスだけを集(あつ)めることができます。それで、集めたいガのフェロモンをいれた「わな(トラップ)」をつかえば、そのガの発生(はっせい)が多(おお)いか少(すく)ないかをしらべることができます。

 ガのほかにも多(おお)くの昆虫がフェロモンを出して、メスがオスを呼(よ)んだり(これを性(せい)フェロモンといいます)、アリの場合(ばあい)にはエサの場所がわかるように、フェロモンを道(みち)につけて、道順(みちじゅん)がわかるようにします(これを道しるべフェロモンといいます)。また、アブラムシでは敵(てき)におそわれた場合に、仲間(なかま)に危険(きけん)を知らせ、仲間が早くにげられるようにします(これを警報(けいほう)フェロモンといいます。このように、昆虫は生きていく上で、ニオイをじょうずに使(つか)っています。


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